タイトルのごとく、デュアルブート環境構築に至るまでの流れを記載する。
環境構築の目的は、ディープラーニング用の環境を整えるためである。
自宅ではWindows XP Professionalをメインマシンとして使っているが。
Microsoftのサポートも切れたことだし、そろそろ乗り換えを考えていた。
一方でWindowsのメインマシン更新とディープラーニング用PCの両方を購入するのはスペース的に、金銭的に困難と判断しデュアルブート環境の構築に至った。
スペックなどは以前のエントリー通りである。
記憶装置は、メインはSSD 500GB、サブはHDD 4TBとした。
デュアルブートのデザインであるが、Windows 10をベースにUbuntuを導入する例が大多数であり、UbuntuをベースにWindows 10を導入する例は希少の様であった。
そのため、1)Windows 10 Home、2)Ubuntuの順にをすることにした。
Windows 10のインストールは特に問題なく終了した。
問題はUbuntuのインストールである。
参考になるのは先人がおこなったインストールの記録である。
高速起動をoffにするだとか、BIOSの設定をどうするとか、一般的な事象については他のサイトに譲る。
USBにブートイメージを書き込んでもいいし、私の場合はDVD-Rから起動できるようにISOイメージを書き込んだ。
とにかくUSBやらDVDからUbuntuを起動し、インストール手順を勧めた。
そして、パーティションの分割を行う画面に遷移する。
ここで、パーティション分割の勉強。パーティション分割は初めての経験である。
以下を参考にして分割方針を決定。
https://bi.biopapyrus.jp/os/linux/linux-directory.html
http://mikoski00.blog.fc2.com/blog-entry-5.html
https://eng-entrance.com/linux-partition
OS類はSSD、データ類はHDDは格納する方針。
SSDの基本パーティション1,2はWindows 10が勝手につくったもの。
SSDの基本パーティション3はext4フォーマットとし、/ をマウントすることにした。
当初、SSDにswapパーティションを配置してswapのオーバーヘッドを減らすことを目標としたが、
SSDの寿命だのなんだの記載があったため、寿命を気にしてHDDの先頭にswapパーティションを配置した。
あとは、アプリケーションやアプリケーションのデータを格納するために HDDに基本パーティションを次々と配置して、それぞれ /boot, /home, /usr, /varをマウントした。
その後、ディスクへのコピーが開始となる。
しかし、「grub-efi-amd64-signed’パッケージを/target/にインストールするのに失敗しました。
GRUBブートローダなしでは、インストールしたシステムは起動しません。」でインストーラーがハングしてしまうトラブルに遭遇。
同様の被害は、様々に報告があり、
https://qiita.com/xsmiledur/items/dbbb1699b585420a3a9b
https://askubuntu.com/questions/789998/16-04-new-installation-gives-grub-efi-amd64-signed-failed-installation-target
https://blog.hirokiky.org/entry/2018/07/17/214913
オフラインでインストールを試したが駄目。
上記URLを参考にすると、どうやら /boot/efiをマウントするパーティションを作って、FAT32でフォーマットすることが必要らしい。
ただし、
https://www.archlinux.site/2018/02/uefiwindows-10ubuntu.html
ここを参考にすると、UEFIシステムパーティションを作るだけで良さそうだ。
というわけで、以下の通り、パーティションを作り直してインストールをやり直した。
要は、linuxの起動にUEFIシステムパーティションが必要だと言うことだったのでしょう。
問題なくインストールが終了した。
さらに問題は続く。
再起動するとブートメニューが起動せず、Ubuntuしか立ち上がらない。
sudo gedit /etc/default/grub
としてGRUBの設定を見てみると、
GRUB_TIMEOUT_STYLE=hidden
になっている。これはいけないので、
GRUB_TIMEOUT_STYLE=menu
に切り替えて、
sudo update-grub
で変更を反映させる。
再起動するとブートメニューが表示されるようになったが、相変わらずWindows 10は選択できないままである。
LinuxのGRUB起動メニューにUEFI環境のwindowsを追加する
http://ch.nicovideo.jp/x-nukos/blomaga/ar500302
という試みを真似てやってみたが、Windowsのパーティションが認識されていないようで、
GRUBのメニューに無理矢理突っ込んだWindows10を押しても、Windows10が起動しないのはかわりなし。
途方に暮れていたが、GIGABYTE Z370 HD3とかいうマザーボードは、最初のBIOS起動画面でF12を押すことでBOOT MENUが表示され、起動できるOSを選択できるようだ。
GRUBでもWindows Boot Managerでもないが、ひとまず人並みにデュアルブートできそうなので溜飲を下げておく。