健常人ではニューモシスチスによる気道感染症を繰り返しているが、肺炎に至ることはない。しかし、免疫機能が抑制されている状態では致死的なニューモシスチス肺炎を起こしうる(Pneumocystis penumonia)。免疫機能が低下する状態としては、AIDS、白血病、リンパ腫、悪性腫瘍、薬剤内服(ステロイド、免疫抑制剤)が考えられる。ニューモシスチス肺炎予防のためにはいくつかの予防方法があるが、最もコストパフォーマンスが良いのがST合剤による予防内服である。さて、治療のためにステロイドを使うことがたびたびあり、そのたびにST合剤を使うべきか悩む。たびたび悩まなくても良いようにいつ内服を勧め、いつ内服を終了すべきかを調べた。
一般的なステロイド内服下でのPCP予防レジメンはST合剤(sulfamethoxazole 400 mg/trimethoprim80 mg)1 日 1~2 錠連日または 2 錠週 3 回投与である。
https://www.jpn-geriat-soc.or.jp/publications/other/pdf/clinical_practice_of_geriatrics_48_5_461.pdf
プレドニゾロン 10mgで8週間以上投与予定
http://www.kameda.com/pr/pulmonary_medicine/20mg1.html
プレドニゾロン換算20mgのステロイドを1ヶ月以上内服する場合は、PCP予防を考慮すべきである(Am J Respir Crit Care Med. 2011 Jan 1;183(1):96-128.)
https://pulmonary.exblog.jp/12417607/
プレドニゾロン16mg/日以上、8週間以上の投与でリスクが増加する(N Eng J Med 2004;350: 2487-98)
ST合剤が何らかの理由で内服できない場合には、ST合剤以外の予防方法もある。
http://www.kameda.com/pr/pulmonary_medicine/20mg1.html
http://hospi.sakura.ne.jp/wp/wp-content/themes/generalist/img/medical/jhn-cq-tokyobay-151013.pdf
ダプソン 100mg/日、ペンタミジン吸入 300mg 1〜2回/月、アトバコン 1500mg/日
ST合剤は週に2回内服でいいのではないかという意見もある。
http://www.jrs.or.jp/quicklink/journal/nopass_pdf/ajrs/006020053j.pdf
ST合剤の1 錠週 2 回投与でもPCP予防が可能で忍容性が優れている