2010年10月26日 日経 全日版
■高齢者医療新制度の負担増
厚労省が10月25日、2013年度に導入する高齢者医療制度について、年間保険料の試算を発表。
・負担増:大企業社員が加入する健康保険組合、公務員らの共済組合
・負担減:75最上の高齢者と中小企業の会社員など
また、新制度では70-74歳の窓口負担が2割に引き上げ。
現行制度 | 新制度 | |||
制度名 | 2010年 | 2013年度 | 2025年度 | |
負担減 | 国民健康保険(75歳未満の自営業者) | 9 | 9.4 | 12.9 |
▲0.2 | ▲0.3 | |||
協会けんぽ(中小企業社員) | 17.1 | 18.5 | 24.3 | |
▲0.2 | ▲0.4 | |||
負担増 | 健保組合(大企業社員) | 19.5 | 21.6 | 28.9 |
0.1 | 0.2 | |||
共済組合(公務員) | 21.7 | 24.5 | 33 | |
0.7 | 1.3 |
コメント:前者に関してはよいだろうが、後者は理解していただけるのか
■医療費推計を下方修正
・2010年度 37兆5千億円(予算ベース)
・2025年度 52兆3千億円(見込み)
原因:医療費を毎年3%伸びるとしていたが、人口減少などで伸び率が鈍り、25年度までの伸び率が年2.2%にとどまるから。
コメント:その分、国として外貨を稼ぐ能力がなければ、
所得の減少により実質負担が大きくなる。