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ヘモグロビン、ミオグロビン。ミオグロビン尿とは。血尿の判定advance。横紋筋融解症とミオグロビン尿の関係

2014夏に作成した物を掲載。

ヘモグロビン
ヘム(プロトポルフィリンIIIにFe2+が結合した化合物)を含む蛋白質の一種
赤血球の内部にあり酸素の運搬に関与.
ヘモグロビンはテトラマーで、かつハプトグロビンと結合する。
巨大な複合体となるため糸球体で濾過されにくい

ミオグロビン
ヘム(プロトポルフィリンIIIにFe2+が結合した化合物)を含む蛋白質の一種
筋細胞の中でミトコンドリアに酸素を運ぶ
筋損傷に伴ってクレアチンキナーゼと共に放出される
ミオグロビンは単量体で、かつ特に蛋白と結合しない
糸球体で容易に濾過される

ミオグロビンの糸球体での透過性
Hemoglobin, tetramer 69,000
Hemoglobin, dimer 34,000
Haptoglobin 100,000-400,000

ミオグロビン尿ができるまで
横紋筋からミオグロビンが放出される
腎臓の糸球体で濾過されて肝臓でミオグロビンから
排泄されるヘムが引っ剥がされて
ビリルビンに分解される
ミオグロビン尿
便・尿

尿潜血と尿沈渣との関連
尿潜血(1+)  ・・・  尿沈渣赤血球1桁
尿潜血(2+)  ・・・  尿沈渣赤血球2桁
尿潜血(3+)  ・・・  尿沈渣赤血球3桁
もちろん、例外もある

初診時CKは大抵基準範囲上限の5倍
平均のピークCKは10,000-25,000
傷害後2-12時間以内に上昇, ピークは24-72時間
後. 傷害の原因が除去された後3-5日以内に低下を認める
CKの血清中の半減期は1.5日
CKの減少速度は一定で、前日のCK値の40-50%程度の値になる
CKが低下しない場合には持続的な筋肉の傷害あるいはコンパートメント症候群があるのかも

 

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