2010年11月25日 日経 全日版
08年度の国民医療費ポイント |
☆国民医療費、過去最高に |
前年度比2%増の34兆8084億円 |
☆国民所得比で1割に迫る |
9.9%。上昇率も過去最大の0.88ポイント |
☆1人あたり医療費も最高 |
2%増の27万2600円。65歳以上は現役の4.2倍 |
☆税金投入は拡大 |
3309億円増の12兆9503億円。全体の37.1%に。 |
☆今後も医療費の増加は続く |
10-25年度で年平均2.2%増える見込み |
■国民医療費
2008年度国民医療費34兆8084億円(+2.0%)。うちがんなどの治療費が全体の12.8%(0.8ポイント上昇)を占める
+技術進歩の押し上げ効果 +1.5%
+高齢化(多疾患をかかえた患者数増加、入退院の増加) +1.3%
-診療報酬減額、人口減少 -0.8%
——————————————
差し引き +2.0%
■国民一人あたりの医療費
2008年度国民一人あたりの医療費:27万2600円(+2%)
65歳未満 15万8900円
65歳以上 67万3400円
75歳以上 83万円
・前年に比べて2年連続で増加して9.9%
■医療費を賄う財源
・保険料 :48.8% 2年ぶりに減少
・公費 :37.1% (1)医療費の5割を公費で賄う75歳以上の高齢者が増えたこと、(2)政府が75歳以上の健康保険料の上昇を抑える措置を執ったため。
・患者負担:14.1%
・医療技術の進歩や高齢者増加の傾向は変わらず、10-25年度で年平均2.2%増える
コメント:眠たいけど、重要なニュースなので、コメントします。
「医療技術の進歩」か。「もう十分じゃない」って思う人がいるかも。
副作用が少なく癌に効くかも知れない抗悪性腫瘍薬が保険適応になったとしたら、、、
癌の根治は望めないが、使うことで寿命が数ヶ月延ばせるとしたら、、、使いますか?
数ヶ月とはいえ、当人にとってはprecious time
使いますよね、、、いくら高いと言っても、「高額医療費支給制度」がうちらの財布を守ってくれますもん。
財政の将来持続性と医療レベルの向上、どうやってバランスと取ればいいんだろうね。
そういえば、「赤字国債発行し続けても日本財政は破綻しない」とか言っていた馬鹿がいたな。
確かにそれは正しいかも知れない、、、現在の日本と世界情勢がそのまま数十年続くと「仮定」したらね。
十年経てばあらゆる事が大きく変わる。
じゃあ、どうすれば、いい? わからない、今は。
医療機関に支払われた1年間の医療費の総額。診療費や調剤量など。